問題作サスペリアのリ・イマジネーション!ジェシカ・ハーパーも登場!

1970年代に世の中を席捲した伝説のホラー映画と評される「サスペリア」。そんなサスペリアがルカ・グァダニーノ監督の手によってリ・イマジネーションされました。今回は問題作サスペリアのリ・イマジネーション!ジェシカ・ハーパーも登場!などの情報をお伝えしていきます。

出典:www.rottentomatoes.com/

サスペリアが大胆にリ・イマジネーション!

出典:http://cinefil.tokyo/

監督:ルカ・グァダニーノ

脚本:デヴィッド・カイガニック

原作:ダリオ・アルジェント(オリジナル)、ダリア・ニコロディ(オリジナル)

製作総指揮:キンバリー・スチュワード、ローレン・ベック

出演者:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、クロエ・グレース・モレッツ、ジェシカ・ハーパー他

イタリアのホラー映画の巨匠と言われるダリオ・アルジェントが1977年に放った伝説のホラー映画「サスペリア」がリ・イマジネーションされ公開します。

「決して一人では観ないで下さい」

これが当時の日本での予告編のキャッチコピーです。

また、海外で上映した際に亡くなった観客がいたと言う事で、日本ではサスペリア保険なるものまで映画館で加入出来るようになっていました。

1970年代はカウンターカルチャーの時代で、映画は大作と呼ばれるものは好まれず、アメリカン・ニューシネマと言う反体制派の低予算映画が主流でした。

一方で1974年に大ヒットしたホラー映画「エクソシスト」の評判を受けてホラー映画も量産された時代でもあるのです。

そんな中でもオリジナル版の「サスペリア」は群を抜く出来と言われた映画です。

リメイクの話自体は随分前から出ていたのですが、毎回何かと理由をつけては頓挫していた企画がリメイクではなく、リ・イマジネーションとして再構築されたのは必然なのかも知れません。

リメイクするよりも、リ・イマジネーションが最近は流行っていますが、これはリメイクではオリジナルを超えられないと言う流れの中で出来上がっていった風潮です。

2000年に入ってから、ホラーのリメイクが数多く作られましたが、そのどれもがCGの進化を見せるだけのものに成り下がっていました。

そう言った一連のリメイク映画は常にオリジナルを超えることが出来なかったことがリ・イマジネーション流行の始まりと言えるでしょう。

オリジナルのサスペリアはどんな映画?

出典:www.imdb.com/

1977年に製作されたサスペリアは、イタリアの鬼才ダリオ・アルジェントが原作、脚本、製作、監督をしたホラー映画です。

当時、このサスペリアの映像は奇跡とまで言われ、その極彩色の表現は現在でも再現不可能と言われています。

と言うのも、アルジェントはこの映画を作るにあたって当時既に廃版になったコダックのISO40で撮影したのです。

廃版になっていたフィルムをアルジェントは世界中を探し回り、ようやく最期のフィルムが見付かったのが中国だったと言います。

そのお陰で、セットのライティングは役者が前が見えない程の明るさだったそうです。

また、幾何学的な模様が施された建物は、ドイツにある本物の建築物でセットを使わない事にアルジェントは決めていたと言います。

元々アルジェントはイタリアの「ジャッロ映画」と言うジャンルの監督でした。

日本では「サスペリア2」として公開された映画も実は「サスペリア」以前に作られた「プロフォンド・ロッソ」と言うジャッロ映画だったのです。

ジャッロはサスペンスをやや過激にしたイタリア独特のジャンルです。

一連のジャッロ映画にもスーパースローなどを多用したりとアルジェントは新しい映像スタイルを次々と生み出していました。

充分、成功を手にしていたアルジェントはホラー映画を作る事には難色を示したのですが、当時恋人だった女優のダリア・ニコロッディに勧められホラーを撮る決心をしたのです。

出典:www.imdb.com/

そこで、題材をさがしていたアルジェントは、トマス・ド・クインシーの「深き淵からのと嘆息」に登場する3人の貴婦人と言う魔女の話しに触発され、貴婦人の1人である「嘆きの母」の物語を構築したのです。

結果、「魔女3部作」として「インフェルノ」、「サスペリア・テルザ」と期間をおいて作られました。

また、アルジェントはこの物語を本当は子供を主人公に作りたかったと言います。

と言うのも、「嘆きの母」以外にイメージしていたのが「白雪姫」だったからです。

しかし、当然と言えば当然ですが子供をホラーに出演させることは出来ず、仕方なく大人に変更しました。

ですが、「白雪姫」の世界観を崩したくなかったアルジェントは舞台をバレエ学校及びその寄宿舎に変更し、身長が比較的低いジェシカ・ハーパーを主人公に更にはドアノブなどの位置を高くする事で疑似子供の世界を生み出したのです。

また、この映画のサントラはイタリアのロックバンド「ゴブリン」が担当しており、その気が狂うようなテーマ曲は正にドンピシャだったと言えます。

こうして出来上がった映画はやはり奇跡のようなもので素晴らしいものになりました。

それを無為に追いかけるのではなく、そこからインスピレーションを得て作った今回のサスペリアはやはりホラーとして素晴らしい出来になっていると言えるのです。

ジェシカ・ハーパーも登場!

出典:https://natalie.mu/

2018版サスペリアに、何とオリジナルの主人公を務めたジェシカ・ハーパーが登場します。

もちろん、今回は主人公ではなく劇中でハーパーは、82歳の男性心理療法士クレンペラー博士の妻アンケに扮している。

オリジナルの主人公が出演すると言うのはファンにとっては垂涎ものです。

また、今回のサントラはイギリスのカリスマバンド「レディオ・ヘッド」のトム・ヨークが担当。

こちらもまた注目のしどころでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

伝説のホラー映画「サスペリア」がリ・イマジネーションされました。

監督は「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノが務めます。

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リメイクではなく、リ・イマジネーションとして復活させたことがこの映画の成功を生んだと言えるでしょう。

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